text : Kimiharu Kitatani
photo : Hiroaki Katsumata(futsal grapchic)
藤井健太

頼れるキャプテン、日本代表の小さな巨人

フットサル日本代表の中で唯一、第1回のアジア選手権メンバーに名を連ねているのが藤井健太。第3回を除けばすべてのアジア選手権に出場している、経験豊富な頼れるキャプテンだ。

身長165cmという小さな体とあどけない笑顔とは裏腹に、ピッチでは気持ちを常に前面に出す"全力プレー"が持ち味。そんな藤井もタイのバンコクで行われた第2回のアジア選手権で"世界選手権出場"という大きな目標を逃し、バーンアウトしたかのようにフットサルへの情熱を失った―。その結果として「選ばれて当然」と思っていた日本代表からも外される。「代表の中で自分は何ができたのか?何を残したのか?」自問を続けた藤井は、自分の至らなさを反省し、フットサルを続けるならば、代表に"返すべきもの"があることを悟る―。

「日の丸の重み」を知る男

ずっと「代表」に選んでもらい、貴重な経験をさせてもらった自分には、経験したことをチームに伝えていく役割がある。「自分がやらなければ!」藤井は今までとは打って変わって、必死に代表の座を掴みに行くようになった。

再び日本代表に選ばれ、日の丸のついたブルーのユニフォームを纏い、君が代を聞いた藤井は込み上げてくる熱い感情の中、強く思った。「この場所には常に立っていたい」

ピッチの内でも、外でも、名バランサー

2002年の世界選手権ではケガのため戦線離脱した市原 誉昭に代わり、急遽キャプテンを務めた当時は気負いが先立ち、空回りの感もあったが、最近は"キャプテン健太"の姿がどんどんたくましく見えてきた―。ピッチの中のパス回しのバランサーとしてはもちろん、明るいキャラクターを武器に、ピッチの外でもチームを盛り上げる藤井。全力プレーでチームメイトのみならず、観客をも惹きつけてくれるはずだ。

Profile:ふじい けんた 1976年8月3日生 165p、60s バルドラール浦安(千葉)所属