text : Ayakana Sugiura
photo : Hiroaki Katsumata(futsal grapchic)
比嘉リカルド

2足のわらじを履いたサッポの副官

サッポが代表監督に就任したのと同じ頃の2003年8月、比嘉はに日本に帰化して晴れて代表に加わった。ふだんは琉球FCでサッカーを主な生業としていたため、彼がフットサルをプレーするのは、全日本選手権など大きなトーナメント戦しかなかったが、それでもバンフ東北やフォルサヴェルヂ・バンフなどで出場すれば主力として活躍し、好成績を残してきた。そして、代表でも常に呼ばれ続けている。

34歳とかなりのベテランのため、金山のように動き回れるわけではないが、決して手を抜いて歩く事は無く、出場時間も他の選手とほとんど変わらない。ピッチに立てばうるさいくらいの声を出し、どこからでも打てるミドルシュートとキラーパスは彼の持ち味である。 パワープレーでは彼がGKを勤めることもあり、先日のアルゼンチン戦でのミドルシュートは彼の足がまだ錆付いていない事を証明している。

フットサルに専念

今年、4年間在籍した琉球FCを退団して名古屋オーシャンズへ移籍した。昨シーズン、太陽薬品/BANFFが結成される際に、眞境名オスカー監督は比嘉の獲得を検討していたが、比嘉のサッカーにかける思いを尊重して誘わなかった。サッカーのためにブラジルからやってきた彼がフットサルに専念する決断をしたのだから、今まで以上の活躍が期待される。
キャプテンは藤井になったが、チームを引っ張る気持ちの強さは相変わらず健在。そんな比嘉に注目だ。

Profile:ひが りかるど 1973年5月4日生 175p、70s 名古屋オーシャンズ所属