text : Ayakana Sugiura
photo : Hiroaki Katsumata(futsal grapchic)
セルジオ・サッポ

フットサルの伝道師

日本フットサル界の成長の足跡をたどると、そこには必ずサッポがいる。2003年に日本がブラジル代表に大敗を喫したのがきっかけで、日本が当時サッカー代表監督だったジーコに助けを求めた。そしてジーコが選んだのがサッポだった。

今でこそ、アジア選手権で日本が優勝するのが当然と思われるが、2005年の第7回大会まではイランが7連覇と圧倒的な強さを誇り、優勝するというよりもどこがイランに土をつけるのかがテーマになっていた。結局、その両方を成し遂げたのが日本であり、それには木暮や鈴村をはじめとして個々の選手の活躍があってこその優勝だったのだが、その影にはサッポの地道な活動があった。

全国行脚による普及活動

サッポが来日する前までは日本代表の選考は、元Jリーガーや関東中心などとても偏ったものだった。サッポは時間があれば北は北海道から南は九州まで、地域リーグや大会を見て回った。先週末は関東で、今週末は関西、来週末は東海という事もあった。そして、ただ視察するだけでなく講習会を行ない、地域のフットサル普及に貢献した。

代表監督に就任してから4年が経った。コーチとして参加した2003年のアジア選手権のメンバーで残っているのは、川原、鈴村、金山、藤井、木暮の現在の主力5名だけ。この間に多くの選手が入れ替わり、その中で小野や小宮山、高橋、小山など新たに代表に定着する選手が台頭してきた。その他にも北原や稲葉など、次世代の代表を担う若手も現れてきている。

連覇という意味だけでなく、来年の世界選手権のためにも、アジアで確固たる地位を築かなければならない。アジア王者の名を欲しいままにするために、サッポは走り続ける。

Profile:せるじお さっぽ 本名:セルジオ・アギアール・ギマラエス・フィリョ 1958年2月17日生