text : Kimiharu Kitatani
photo : Hiroaki Katsumata(futsal grapchic)
山蔦一弘

1年後にはアジア、そして世界へ

最後の最後で残念ながら"代表落ち"となってしまった山蔦。インドネシアのジャカルタで開催された、第3回のアジア選手権以来の代表復帰。初出場で初ゴールをあげた男が、日本(しかも彼の地元・関西)で開催されるアジア選手権で"再燃"することが、個人的にも非常に楽しみだったのだが・・・。

ダイナミックなプレーは見ていて"爽快感"すら伴う。「わかっていても止められない」と言われるサイドからの強引なまでのドリブル突破と、破壊力抜群のシュートを武器に、関西リーグでは圧巻のゴールを量産、すでに関西では"規格外"の男だった。そんな山蔦は常にサッポの期待を受けながらも、ケガなどの影響もあり、代表の舞台からは(思いのほか)遠ざかってしまった。しかしカスカヴェウ関西の一員として挑んだ地域チャンピオンズリーグで、優勝した大洋薬品/BANFFから2ゴールを奪うなど非凡なところをみせつけ強烈アピールしていた。

盟友"丸山哲平"とともに

山蔦と同じく、代表候補合宿に召集されながらも最終メンバーに残れなかった丸山 哲平とは同じ年にカスカヴェウ関西に入団した"盟友"。今年、山蔦は丸山の後を追うように、Fリーグの名古屋オーシャンズに移籍した。常に上の舞台、次の次元を見据えながら一緒に切磋琢磨してきた丸山 哲平とともに、ぜひとも次のアジア選手権を目指して欲しいものだ。

お互い高いポテンシャルを持っており、Fリーグ・名古屋オーシャンズという最も「フットサルをする環境」が整ったチームは、常に上を目指すふたりにうってつけの場所だろう。更なるスケールアップした姿を、活躍の場所だった関西のファンのみならず、東海、そして全国のフットサルファンのに見せて欲しい。その先には、アジアだけでなく、世界(選手権)もふたりを待っている。

Profile:やまつた かずひろ 1982年6月13日生 180p、69s 名古屋オーシャンズ(愛知)所属